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ベルゲン通信 |
2004 11月号
平成16年11月1日発行
生活する技術
超大型台風が日本列島を縦断、そして新潟の大地震と自然の脅威を感じてしまいます。被災者の方には心よりお見舞い申し上げます。地震のあった何日か後にラジオのアナウンサーがこんなことを言っていました。「阪神大震災などの取材経験からいうと、地震発生からライフラインの復旧までに最低3日間はかかる。援助の手が届くまではなんとしてでも自力で生き抜くために、最低限度の準備は日頃からしておいた方が良い。」しかし、実際に何をしておけばよいのかというと考え込んでしまいます。それこそ災害は忘れたころにやってくるのですから…。根本的には経験と知恵に頼るしかないと思われます。
たまたま今年の防災の日に塾に来た人には「災害用伝言ダイヤル171」のことを教えて、実際に電話をしてもらいましたが、こんな経験もやってみなければわからないことでしょう。私自身は北海道の新十勝沖地震で教室の壁がはがれ落ちてきた経験をしています。(しかもその時一番うしろの席だったのであと1mほどで危うく直撃されるところだった!)しかし誰もが同じ経験をしてそれに対応した準備をできるわけではありません。だから情報の共有と、それを伝え理解する学習というものが必要なのです。時々生徒から「何で勉強しなきゃいけないの。こんなことして何の役に立つの?」という質問を受けますが、広い意味で言えば「生きていくため」「生活するための技術」として最低限のことを身に付けるためではないでしょうか。文が読めてその内容を理解できてはじめて情報は自分の役にたちます。会話や電話でのやりとりでもコミュニケーション力=国語力です。今中学2年生が苦労している数学の証明問題も論理的にものを考えるためには欠かせない経験です。それが「うまく段取りをする力」につながっていきます。例えばスムーズに救援物資が被災者のもとへ届けられるかどうかもそのような能力に左右されます。どんな勉強もムダにはならないと思ってください。
さあピカピカの新教室での授業開始です。気持ちも新たにね!ホームへもどる