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ベルゲン通信 |
2005年 5月号
平成17年5月2日発行
理科実感
小学校の教科書が改訂されました。発展的内容に多少踏み込んだとはいえ、相変わらず写真やイラストがいっぱいの絵本のような教科書です。もちろんこれは楽しくていいのですが、発展問題には「みんなが一律に学習する必要はありません」と明記してあります。学校ごとに、またクラスによっても指導内容の扱いに差が生じることが予想されます。しかし各自でできる最低限のこととして、学校で教えてもらわなくても教科書を読んでおくことだけは心がけてください。(もちろんこの塾では全員に発展内容も指導します)
さて今回のタイトルは誤植でもダジャレでもありません。“実感としての理科の知識”がどうにも弱まりすぎていないかと思えたからです。例えば小学6年理科の新旧教科書ともに「ものの燃え方と空気」の単元が最初に載っています。空気の流入がなければろうそくの炎が消えてしまうことが大きく例示されています。私が小学生の時、当時北海道では石炭ストーブを使っていてその燃え残りを鳥かごのそばに置きっぱなしにしたために飼っていた小鳥を死なせてしまった苦い思い出があります。一酸化炭素中毒は怖いと実感したのですが、先日の中学生が防空壕探検をしていて起きた悲しい事故では理科の知識が役に立たなかったということでしょう。いやむしろ行動の指針として知識を参考にするという経験が不足しているのかもしれません。5年生では運動とエネルギーの一部を学びますが、“遠心力”の大きさについても普段は実感しにくいと思います。でもロケットを発射するのにだって地球の自転に伴う遠心力を利用しています。赤道付近が最も遠心力が大きいのでアメリカでも日本でも一番南にある場所に発射基地を設けているのです。
そんな訳で次回のおもしろ理科実験では「仮説実験」をやってみたいと思います。“実験の結果はこうなるのではないかということを途中で各自に3択で答えてもらい、それを検証していこう”というものです。ひょっとすると多数派が必ずしも正解にはならないおもしろさもあると思いますよ。