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ベルゲン通信 |
2006年 5月号
平成18年5月3日発行
キートス!
小林聡美さん主演の映画「かもめ食堂」を見
てきました。もちろん日本映画ですが舞台はフィンランド。ヘルシンキの街で小さな食堂を開いた主人公とひょんなことからそこを手伝うことになった二人の日
本人女性。この三人の日常が描かれているだけ、大きな事件も起こらずドラマチックな展開はなにもありません。でもエンドマークが出る時にはなんだか心がほ
んわかするいい映画でした。日本人どうしの会話はもちろん日本語ですが、食堂のお客さんはみんなフィンランド人ですから小林聡美さんもフィンランド語を
しゃべります。実は北欧のスウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語の3つはかなり近い言葉なのですが、フィン
ランド語だけは少し違います。どちらかというと日本語の響きにも似たところがあります。英語のサンキューがノルウェー語ではタック、それがフィンランド語
ではキートスになります。でも「ありがとう」という意味だけではなくもっと広い意味で使われている感じがします。「はい」とか「どうも」とかいうニュアン
スも含まれているのでしょうか。食堂で「おにぎり」を注文するお客さんにもキートス!「どうしてフィンランドでおにぎりを出そうと思ったの?」と聞く手伝
いの女性に主人公は「だっておにぎりは日本のソウルフードでしょ!」と答えます。「身近な人が握ってくれたおにぎりは本当においしい。だからどうしてもメ
インメニューにしたかった。」と父との思い出を語ります。
さて最近やっと文部科学省も「食育」に力を
入れ始めました。食べることは生活の基本。生きること育つことにも密接につながっているとともに情緒や学力にも関係してくるのではないでしょうか。陰山メ
ソッドで有名な陰山英男先生は折に触れ「早寝、早起き、朝ごはんが学力向上の決め手」と言っています。100ます
計算だけが一人歩きしてしまっているが本当に効果があるのは生活習慣を改善することと学習意欲を喚起することだと強調していました。
そして忘れてもらいたくないのは、食べ物を
作ってくれた人と食べ物そのものへの感謝。そっとキートスとつぶやいてみてください。 ホーム
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