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ベルゲン通信 |
2006年 6月号
平成18年6月2日発行
基礎学力と常識力
東京大学大学院の「基礎学力開発センター」
が研究している世界各国の「学力観比較」のインタビュー調査に参加してきました。日本を含め、アメリカ・中国・シンガポールの算数の授業風景ビデオを見な
がら、その印象や違いを塾の立場から述べてほしいというものです。各国の文化の違いや教育目的の違い、さらには言語が異なることによる数の概念や扱い方の
違いなどがわかりとても興味深いものでした。基礎学力と応用力の両方を生徒たちみんなに身につけさせるためにどの国も努力していることがわかりましたが、
「これだ!」という決め手がないことも確かです。日本において、それも塾という立場でできることはまだまだたくさんあるのではないかと改めて考えさせられ
ました。
さてこの基礎学力を語るとき、ひとつの切り
口として「常識力」が重要ではないかと私は思っています。小4で学ぶ「大きな数」や小5で学ぶ「小数」についても「算術」としての計算手順だけでなく常識
的な着地点を理解してほしいのです。例えば〔1kgの値段が4800円の肉を売っています。この肉を700g買う
と代金はいくらですか。〕という問題に対して、平気で4800円×700=336万円と書いてしまっては常識を疑われます。単なる計算ミスや思い違いは常
識に照らして考えることで防げます。また中3の理科で自転車の分速を時速に直す問題の解答欄に「時速120km」とか記入してしまう人も「ちょっと待っ
た!」です。そんなに速い自転車を見たことがありますか?これが高校入試になると常識そのものを問う問題が特色化選抜の学校独自問題にたくさん出てきま
す。国語で反対の意味の漢字を書きなさいという問題。〔倹約⇔浪( )〕〔偶然⇔( )然〕 社会で地球温暖化の原因を問う問題や衆議院議員の選挙制度をたずねる問題。理科で動脈と静脈
の違いを選択する問題。これらはみな普段の生活や会話の中から知識として備わっていて当たり前のことばかりです。これらの常識を身につけておくのも勉強の
うちと思ってください。社会に出てからも減らない財産なのですから…。 ホームにもどる