ベルゲン通信

        2006 11

平成18112日発行

 

マンガを“読める”ということ

先日、小4のM君が早めに塾に来て手塚治虫の「火の鳥」を読んでいました。今までのようにただながめてページをぱらぱらとめくっているの ではなく、本当に熱心に“読んで”いるのでした。マンガにもいろいろなジャンルがありますが、手塚作品のようなストーリーマンガを読んで理解し、おもしろ いと思えるのは読解力がついたということです。小5のT君もそんな過程を経て、最初はとまどっていた「論理エンジン」も今はもう標準編から上級編に進んで います。そして先日の統一テストの帰りにこんなことを言っていました。「今答えあわせをしてみて漢字はちょっと間違えたけど読み取りの問題は大体できた よ。このごろは読めば内容が分かるようになってきたから楽しいよね。」二人のこれからの成長が楽しみです。

さて中学生になるとどうでしょう。好みも はっきりしてきて自分の興味のあることに関しては専門書でもどんどん読んで大人顔負けの知識を持っていることもあります。クルマに関することの大好きなY君の話す内容に私はついていけません。私が質問して教えてもらう立場だったりします。ところがちょっと硬めの一般的な文章 を読むのは苦手という中学生は多いようです。例えば岩波ジュニア新書や中学生ライブラリーなどを1冊でも読んだことのある人は何人いるでしょうか。今回の 「Vもぎ」の漢字の読み取りで「示唆」を正しく読めたのは23人中3人だけでした。不正解者の中にも物語文などの読解は得意という人もいるのですが、評 論・論説文の類にはあまり接してこなかったのではないでしょうか。

マンガの効用として少々硬めの抽象的な内容 でも、絵(具体イメージ)の助けを借りることで理解しやすいということがあります。さらにたいていネーム(ふきだしの中のせりふ)にはふりがながふってあ るので知らないうちに漢字の読みかたも覚えられます。絵をながめるだけでなくストーリーや登場人物のキャラクター、そしてユーモアやギャグのセンスまで “深く”楽しめたらいいですね。

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