ベルゲン通信

           2007年 3月 平成1932

 
尾根と谷、平面と立体

一年中で最も忙しいこの時期、ずっと塾内であれやこれやと過ごしていると、時には外の空気をたっぷり吸いながら身体を動かしてみたくなります。先日、少しだけ時間ができたので養老渓谷の奥にある梅ヶ瀬渓谷から大福山まで2時間ほど山歩きをしてきました。谷になっている沢沿いをしばらく歩いていると地層が重なり合っている場所から水が滴り、それが細い氷柱になってきらきら輝いていました。そこから今度は急な登りになり、一息ついたところで尾根伝いに森の中を進みます。両側はかなり傾斜していてずっと頂上を歩いているような気分を味わえました。いい汗をかいてきました。

実はこの“尾根”という言葉そのものを知らない生徒がかなりいるのですが、まあ地形図で言えば等高線が“谷”とは逆の向きになっているところです。しかし、山歩きが好きな人ならすぐにわかっても等高線そのものを読むことになれていない小中学生には平面上に描かれた線から立体をイメージするのは難しいかもしれません。公立高校入試の社会の問題には地形図の読取りが毎年必ず出題されます。今年の問題では少しひねって“ハザードマップ”が出ましたが、等高線を見て高くなっているところが浸水しにくいということにはすぐに気付くと思います。立体をいかに平面上に表すかという工夫から生まれたのが等高線です。おっくうがらずに日頃から地形図とその利用に慣れておきたいものです。

同じように数学の空間図形も立体イメージのトレーニングが必要な分野です。方程式や因数分解などの計算は得意でも図形、特に空間図形が苦手という人が多いようです。実は入試問題で最も難しいのが、空間図形が絡んだ複合問題です。特色化独自問題を課す難関校では定番ですし、一般入試でも必ず1問は出てきます。今年は複合ではなく基本的な“直方体上の最短距離”を求めるものだったので、日頃からこのような問題をじっくりやった人はあわてず正解にたどり着けたようです。“楽に早く”解ける問題だけでなく“じっくり考える”問題にも取り組んでいこう!それが今年のテーマです。   ホームにもどる