ベルゲン通信

        2007年 8月号  平成1981

 
セミだって数学してる!

夏休み初日の月曜日、「JACの森おもしろ理科実験ツアー」に参加した人たちは、お土産にクワガタをゲットできました。それにしてもあの森にあんなにたくさんの種類のクワガタがいたこと、そしてそれを全部見分けられる塾生がいたことには驚かされました。

さて次の火曜日から始まった夏期講習の休み時間に「セミが鳴きはじめたよ」と塾生に教えられました。向いのJFE体育館の庭から毎年「ミーンミンミン」というミンミンゼミの鳴き声が聞こえてくるといよいよ夏本番です。ところでこれが日本でも西の地方に行くと「シャーシャシャシャー」というクマゼミの大合唱にかわります。夏に旅行すると、地域によってセミの鳴き声もちがうんだなということに気づきます。世界にはもっといろんなセミがいて、北米には17年に一度大発生するセミがいるそうです。17年ものあいだ土の中でいったい何をしているのでしょうか。他にも13年セミや7年セミもいるそうです。そしてこのセミのことを研究しているのはアメリカ人ではなく日本人の研究者。どうも日本人には虫好きが多いみたいです。ところでこの17・13・7という数字に共通することはみんな素数だということ。1とその数以外では割り切れない数のことを素数と言いますが、この素数どうしの最小公倍数はその数をかけるしかありません。17と13であれば221となりこの2種類のセミがたまたま同時に大発生するのは221年に一度となります。もしこれが18と12であれば最小公倍数は36となり同じ年になってしまう確率は6倍以上になってしまいます。なるべく同じ年に発生しないために素数の年を選ぶ。セミだってちゃんと数学してるのです。

セミは生き残るためですが、人間は数字を操ることのおもしろさを味わうことができます。夏期講習の小6ハイレベルコースのテキストにマスの中に数字を埋めていく問題がありますが、これは大人も夢中になっている“数独”というパズルとほぼ同じ。生徒もおもしろがって解いています。数学の入り口はいろんなところにあります。みんなもセミに負けないくらい、この夏で力をつけていこう。  ホームにもどる