ベルゲン通信 6月号
2008年(平成20年6月2日)

これからの英語

今年の公立高校入試の平均点が千葉県教育委 員会から発表になりました。3月号で予想した通り、なんと5科265.1点と昨年よりも30点近く 下がりました。ここ5年間で最低という新聞報道ですが、私のデータでは10年以上こんな点数はありませんでした。何かが大きく変わりつつあるのかもしれま せん。入試制度そのものも、現在の中1が受験する年から大幅に変更される見込みです。(詳細はベルゲンのホームページの「入試情報」のコーナーをご覧くだ さい)

小学生についても、新学習指導要領の移行措 置が発表され、算数では小6に先送りされていた「分母の異なる分数の足し算・引き算」が来年度以降再び小5に 戻ってきます。なんだか大人の都合に振り回されているようで、子どもたちに申し訳ない気持ちになります。

さらに心配なのが政府の教育再生懇談会が提 言した「小学3年からの英語必修化案」です。「我が子には英語で苦労させたくない」という親心もわかりますが、小学3年から学習すれば、日本人の誰もがネ イティブに近い発音で流暢に英語を話せるようになるのでしょうか。それ以前に英語を流暢に話すことにそれほど価値があるのでしょうか。国際共通語としての 英語と、米英の日常英語は分けて考えるべきではないでしょうか。同時通訳者として活躍され、今は立教大学教授の鳥飼玖美子さんもアメリカでしか使わない言 い回しを『本場の英語』『生きた表現』として教えるのは、共通語の観点からみればおかしいと述べています。これからは英語を母語としない者同士が互いに英 語を使ってコミュニケートする方が、米英人と話すことより多くなると予想できます。変にネイティブっぽく話すより、きちんとした文法と語彙で話す方が重要 になってくるはずです。その目的のための小学英語なら歓迎ですが、どんな教材でどう教えるつもりなのか少し不安です。今の中1の教科書でもbe動詞としてのamareを習わないうちにいきなりImYoureの短縮表現が出てきて生徒が戸惑っていま す。少なくともこの塾では「迷わない、嫌いにならない英語学習」をめざしていきます。  ホームへもどる